彼女は身体をガタガタと震わせ、
「あたしがいない。あたしがいない。誰もいないの。」
と泣き叫んでいた。
その度に「僕がいるから。Mちゃんは独りじゃないよ。」
といい続けてはいたけれど。

内心僕は、とても怖かった。
彼女が明らかに、今二人がいる場所から離れていってしまうようで。
「死にたい。」「もうどうでもいい。」
僕が彼女と見たかったものは「希望」だった。

絶望はもうこりごり。
彼女が腕を切る。その先になんとか「希望」を見つけようと必死だった。
彼女がオーバードーズする。泣き叫ぶ。

やがて、薬が効いてきて眠りについてしまう。
そして、僕だけが部屋に残される。

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